大腸ポリープ切除|福岡大腸カメラクリニック|消化器内科・内視鏡内科・胃腸内科

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大腸ポリープ切除

大腸ポリープ切除|福岡大腸カメラクリニック|消化器内科・内視鏡内科・胃腸内科

日帰りポリープ切除

ポリープ切除の方法は下記のものがあります。ポリープの質的診断、大きさ、形状によって適切な切除方法を選択しております。各種切除方法は当院の公式YouTubeチャンネルでも解説しておりますのでご参照ください。

CSP(Cold Snare Polypectomy)

CSP

低異型度腺腫やSSL(sessile serrated lesion)といった良性の腫瘍性病変に対して行われる切除方法です。8mmくらいまでのサイズのポリープでしたらCSPで一括切除することができます。それ以上の大きなポリープでは一括切除を行うのであれば他の切除方法を選択する必要があります。CSP用スネアでは粘膜筋板は確実に切れるわけではないため粘膜下層までは取れていないと考えておいた方がよい切除方法です。あくまで粘膜にとどまる確実に良性と診断できるポリープに対して行う切除方法です。
メリット:後出血・遅発性穿孔のリスクが極めて低い

HSP(Hot Snare Polypectomy)

HSP

通電スネアを用いたポリープ切除法です。CSPの技術が登場した現在、Ip型の有茎性ポリープに対してのみ行われる切除方法です。茎のあるポリープは内部に太めの血管が入っています。電気の力で血管を凝固止血しながら切離できるため、太めの血管が入っていても出血しにくい切除方法となります。

EMR

EMR

CSPで一括切除困難な8~25mmのポリープに対して行われる切除方法です。また確実に粘膜下層で切離が可能ですので粘膜にとどまる癌(粘膜内癌)も治癒切除させることができます。
粘膜下層に局注液を注入してから通電スネアで切離する方法です。

UW-EMR

通常のEMRと同じように粘膜下層で切離が可能ですが、局注液を使用しないところがEMRとの違いです。腸管内を水で満たし、ポリープ粘膜表面に表面張力を生じさせて粘膜下層をスネアリングできるようにする方法です。通電スネアで切離します。

Pre-cutting EMR

SOUTEN™という先端チップのついたスネアを用いて行います。EMRでは一括切除できないような25-30mmのポリープに適応があります。粘膜下層に局注液を注入しながらポリープ周囲粘膜を先端チップで全周切開し、スネアリングして通電して切離する方法です。
ここまでが日帰りポリープ切除としてよいと考えられる切除方法です。

Hybrid ESD

30mmをわずかに超えるもののESDまでは不要なポリープに対して行われる切除方法です。
Pre-cutting EMRの手法の粘膜全周切開の後、ある程度粘膜下層を先端チップで剥離してからスネアリングする切除方法です。ESDに近い合併症リスクをはらむため一般的に3-5日間の入院が望ましいと考えられます。

ポリープ切除後の注意点

合併症(出血と穿孔)

1週間は内視鏡検査終了後に生検や処置を行った場所から出血して、血便が出る後出血という合併症の危険性が無視できない時期になりますので、血行が良くなること(飲酒、激しい運動、長風呂、香辛料が多く使われるカレーや激辛ラーメンなど)や、大量の消化液分泌を刺激するような高脂肪食(中華料理や焼き肉など)は避けてください。
また、10mmを超えるような大き目のポリープを切除された方は、稀に切除部に遅発性穿孔が発生することがあります。非常に稀が合併症ですが、発生すると致命的な腹膜炎に進展しかねない合併症です。こういったリスクを下げるために検査後1週間くらいは腹圧が上昇しないようにするためにも腹8分で済ませるにしてください。強い腹痛や発熱などを自覚し始めたら当院までご連絡するかお近くの病院の救急外来を受診してください。

切除したポリープの病理結果説明と診察

内視鏡的ポリープ切除術を受けられた日から7営業日以降に当院のホームページからオンライン診療の予約をお取りください。同日直接対面診療での説明をご希望の場合は予約時間の15分前までにご来院いただき受付を済ませて待合室でお待ちください。オンライン診療前日の20:00までに病理結果説明の動画視聴用URLをご登録のメールアドレスまたはLINEにお送りしますので、オンライン診療が始まる前にご視聴ください。その上でご質問があればオンライン診療でご質問ください。診療時間はおよそ5分となります。

ポリープ切除後の内視鏡フォローアップ期間

福岡大腸カメラクリニックの公式YouTubeチャンネルでも詳しくエビデンスを交えて解説しておりますのでご参照ください。

大腸に腫瘍性ポリープがあった方はない方に比べて大腸癌での死亡リスクが後々上昇していきます。NPS(national polyp study)では1回のポリープ切除だけではその後20年間での大腸癌死亡リスクを53%しか低減できないことが示されています。5年目を少し超えたあたりから大腸癌死亡リスクが少しずつ上昇してきます。本邦のガイドラインとJPS(Japan polyp study)の結果を踏まえて当院では腫瘍性ポリープをすべて切除した方へは基本的に3年後に大腸カメラフォローアップを推奨しています。
JPSの結果から非顆粒型側方発育型腫瘍(LST-NG)、5個以上の腺腫、癌または高異型度腺腫があった方は1年後と3年後の大腸カメラフォローアップを推奨しています。
腫瘍性ポリープが残存している方で、10mm以上のポリープが残っている場合には3カ月後に改めて切除させていただきます。10㎜未満のポリープしか残っていない場合は1年後の切除でも問題ありません。
推奨時期が来ましたらご登録のメールアドレス宛に当院から受診勧奨メールをお送りします。そのメールに記載のリンクからオンライン診療予約と検査日の予約をお取りください。

ポリープ切除後の流れ

NPS

JPS