消化器内科|福岡大腸カメラクリニック|消化器内科・内視鏡内科・胃腸内科

〒810-0022福岡県福岡市中央区薬院4丁目6-9 浄水メディカルビル2階
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消化器内科

消化器内科|福岡大腸カメラクリニック|消化器内科・内視鏡内科・胃腸内科

消化器内科

消化器内科

消化器内科は口から肛門まで一本の消化管全て(食道・胃・十二指腸・空腸・回腸・結腸・直腸・肛門)と消化管内に消化液を送り出す肝臓・胆嚢・膵臓を診る診療科です。消化器内科の中にも上部消化管を専門にする先生から当院のように下部消化管を専門にする先生、肝胆膵を専門とする先生がおります。
消化器内科は全診療科の中でも患者発生数が多い診療科です。患者数が多い分、消化器内科医も相当数おります。消化器内科がない総合病院はほぼありません。クリニックも都市部ではそこら中に点在しています。どこでも発生する病気からとても稀な病気まで幅広く取り扱うのが消化器内科です。どこにでもある診療科なので地方でも受診には困らない科です。誰しもが一生に一度は関わりえる診療科です。

消化器内科に受診した方がよい症状

  • 心窩部痛
  • 右季肋部痛
  • 嘔気・嘔吐
  • 吐血
  • 胸やけ
  • 胸痛
  • 嚥下困難
  • 腹部膨満感
  • 腹部緊満感
  • 両下肢浮腫
  • 黄疸
  • 全身倦怠感
  • 体重減少
  • 貧血症状(ふらつき、立ち眩み、労作時の息切れなど)
  • 鮮血便
  • 黒色便
  • 便秘
  • 肛門痛
  • 肛門部腫瘤
  • 下痢
  • 下腹部痛
  • 背部痛
  • 腹部腫瘤蝕知

消化器内科で行う検査

血液検査・心電図・レントゲン・便検査・尿検査・腹部超音波検査・CT・MRI・胃カメラ・大腸カメラ・小腸カプセル内視鏡・小腸内視鏡・超音波内視鏡検査・ERCP・胆道鏡などがあります。病気の90%近くは病歴と診察から診断を絞ることが可能で、残りの可能性を検査で詰めていきます。基本的には体に負担の少ない検査から順番に行っていきます。

血液検査

肝機能や腎機能、黄疸の有無、炎症の有無、感染症の種類の推定、自己免疫の関与の可能性など様々な情報が得られます。

  • 心電図:逆流性食道炎は胸痛を起こす疾患です。胸痛を起こしえる狭心症や心筋梗塞の可能性も常に考えておかなければ重大な疾患を見落とすことになります。冠動脈疾患の可能性を評価するために心電図を撮ることがあります。

レントゲン

上下行結腸の壁肥厚や小腸のガス像などから大腸炎、虚血性腸炎、小腸炎、腸閉塞などの診断に有用です。

  • 尿検査:尿管結石などの消化器疾患以外の疾患も腹痛を起こしえます。尿管結石は非常にありふれた疾患であり、腹痛鑑別に尿検査を行うことがあります。それ以外にも尿検査は肝胆道系疾患でビリルビン尿を見たりします。

腹部超音波検査

非常に有用なツールです。CTのように被爆もせず無侵襲に腹部の全ての臓器を満遍なく観察することができます。超音波はガスで弾かれるため消化管の情報は限定的で、ガスが多い時は他の臓器も見にくくなります。CTのように全てが常に見えるわけではありません。一方、肝臓、胆嚢に関しては腹部超音波検査の方がCTよりもよく見えることがあります。

腹部CT

腹部臓器の診断に最も有用な検査の一つです。腹部臓器の全てが写ります。造影剤を点滴しながら行う造影CTでは血流情報が得られ、組織間のコントラストが付き、詳細な画像診断が可能となります。造影剤はアレルギーが20人に1人ほど起き、アナフィラキシーが2500人に1人ほど起きるため注意が必要な検査です。元々、アレルギー体質の方や気管支喘息がある方は造影剤アレルギーが起きる確率が少し高くなります。過去にヨード造影剤にアレルギーがでた方には有益性が危険性を大きく上回る場合を除いて基本的に禁忌となります。

腹部MRI/MRCP

MRIは時間のかかる検査のため動く臓器の画像診断には不向きです。しかし、空間分解能が高く、より微細な病変の評価に有用です。肝臓や膵臓の精査としてよく用いられます。MRIも造影剤を用いた造影MRIが精密検査として行われることがあります。MRCPは胆管・膵管の画像を再構成する検査で、総胆管結石の診断や膵腫瘍の主膵管との位置関係を評価したりするのに用いられます。

胃カメラ

内視鏡を口または鼻から挿入し、十二指腸下行脚までの消化管内部の情報をとる検査です。麻酔を用いる検査です。

大腸カメラ

下剤前処置を行い、消化管内を空にした状態で、肛門から内視鏡を挿入し、回腸末端部~肛門までの内側の情報をとる検査です。見つけた腫瘍性ポリープは同時に切除可能な検査です。世界第2位の大腸癌大国である日本ではもっともっと普及させるべき検査です。現在毎年500万人程度が大腸カメラを受けてくださっていますが、その多くはリピーターの方で、まだまだ受けたことが無い方が日本には大勢いらっしゃいます。多くの受けたことのない方に大腸カメラを受けていただくことで日本の大腸癌死亡者数を減らすことができます。

小腸カプセル内視鏡

小腸は暗黒領域と言われた時代もありました。小腸カプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡の発明で、これまで病気はできないと言われていた小腸にも多くの病気が存在していることが分かってきました。とはいえ、胃カメラ・大腸カメラで観察できる範囲にほとんどの消化管疾患が発生するというのは事実です。小腸からいきなり調べることはありません。まずは胃カメラと大腸カメラをしてみて、それでも出血源が分からないときなどに行う検査です。

小腸内視鏡

小腸カプセル内視鏡は見るだけしかできませんが、小腸内視鏡は直接病変部まで内視鏡が到達するため組織生検や止血などの処置が可能となります。富士フィルムメディカル社のダブルバルーン小腸内視鏡が小腸内視鏡のスタンダードです。OLYMPUS社のシングルバルーン小腸内視鏡もありますが、操作性はダブルバルーン小腸内視鏡に劣ります。

超音波内視鏡検査

内視鏡先端に超音波検査機器がついている特殊な内視鏡を用いて行ったり、内視鏡の鉗子孔から超音波検査機器を挿入して行ったりする検査です。消化管の壁の層構造や消化管に隣接する臓器の詳細な検索や組織採取やドレナージ治療を可能とする検査治療機器です。

ERCP

側視鏡という特殊な内視鏡を用いて十二指腸乳頭から胆管や膵管へアプローチして検査や治療を行うものです。

胆道鏡

ERCP時に側視鏡から胆道鏡という細い内視鏡を胆管に挿入して、胆管内の結石を割ったり、腫瘍から組織を採ったりできる器具です。

消化器内科で取り扱う主な疾患

大腸

  • 大腸ポリープ
  • 大腸腺腫
  • 高異型度大腸腺腫
  • 早期大腸癌
  • 粘膜内癌
  • 粘膜下層深部浸潤癌
  • 進行大腸癌
  • 過形成性ポリープ
  • SSL(Sessile serrated lesion:鋸歯状病変)
  • SSL-D(SSL with dysplasia:高度異型性を伴うSSL)
  • 若年性ポリープ
  • 炎症性ポリープ
  • TSA(Traditional serrated adenoma)
  • 粘膜下腫瘍
  • 憩室炎
  • 憩室出血
  • 過敏性腸症候群
  • 慢性便秘症
  • 慢性下痢症
  • キャンピロバクター腸炎
  • 虚血性腸炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • アメーバ腸炎
  • 直腸神経内分泌腫瘍(直腸NET:neuroendocrine tumor)/直腸カルチノイド
  • Cronkhite-Canada症候群(クロンクハイトカナダ症候群)
  • 家族性大腸腺腫症(FAP: familial adenomatous polyposis)
  • リンチ症候群/家族性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC:hereditary non-polyposis colon cancer)
  • クローン病(Crohn病)
  • S状結腸軸捻転

肛門

  • 内痔核
  • 外痔核
  • 裂肛
  • 脱肛
  • 直腸脱
  • 直腸粘膜脱症候群
  • 痔瘻
  • 肛門周囲膿瘍

  • 胃潰瘍
  • 萎縮性胃炎
  • ヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎
  • NSAIDs潰瘍
  • Mallory-Weiss症候群(マロリー・ワイス症候群)
  • 滑脱型食道裂孔ヘルニア
  • 胃アニサキス症
  • Dieulafoy潰瘍
  • 胃腺腫
  • 胃過形成性ポリープ
  • 胃癌
  • 胃MALTリンパ腫
  • 胃静脈瘤
  • GAVE(Gastric antral vascular ectasia)
  • 胃GIST(Gastrointestinal stromal tumor)
  • 胃平滑筋腫
  • クローン病

食道

  • 逆流性食道炎
  • Barrett食道(バレット食道)
  • 異所性胃粘膜
  • 顆粒細胞腫
  • 食道癌
  • 食道静脈瘤
  • 食道憩室
  • 食道カンジダ
  • 好酸球性食道炎
  • 食道異物

十二指腸

  • 十二指腸炎
  • 十二指腸潰瘍
  • 十二指腸腺腫
  • 十二指腸癌
  • 十二指腸乳頭癌
  • ブルンネル腺腫
  • 異所性胃粘膜
  • クローン病

胆嚢

  • 胆嚢結石症
  • 急性胆嚢炎
  • 慢性胆嚢炎
  • 胆嚢腺筋腫症
  • 胆嚢ポリープ
  • 胆嚢癌

肝臓

  • 特発性急性肝炎
  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • サイトメガロウイルス肝炎
  • EBウイルス肝炎
  • 自己免疫性肝炎
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 原発性硬化性胆管炎
  • 肝細胞癌
  • 肝内胆管癌
  • 総胆管癌
  • アルコール性肝硬変
  • アルコール性肝炎
  • アルコール性脂肪性肝炎(ASH)
  • 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
  • 肝嚢胞
  • 肝膿瘍
  • 転移性肝腫瘍
  • 特発性門脈圧亢進症
  • 肝血管腫
  • 限局性結節性過形成(FNH)
  • 薬剤性肝障害
  • 総胆管結石症
  • 総胆管結石性急性胆管炎
  • 急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)

膵臓

  • 膵癌
  • 分枝型IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)
  • 主膵管型IPMN
  • 漿液性嚢胞腫瘍(SCN)
  • 粘液性嚢胞腫瘍(MCN)
  • 充実性偽乳頭状腫瘍(SPN)
  • P-NET(膵神経内分泌腫瘍)
  • アルコール性急性膵炎
  • 胆石性急性膵炎
  • 特発性急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 膵石症
  • 輪状膵
  • 膵胆管合流異常症
  • 膵管癒合不全

小腸

  • ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス、サフォーウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、コロナウイルスなど)
  • 回腸末端リンパ節炎
  • 小腸GIST
  • 小腸悪性リンパ腫
  • 小腸癌
  • 血管腫
  • 毛細血管拡張症
  • メッケル憩室
  • OGIB(Obscure gastrointestinal bleeding)
  • 小腸びらん・潰瘍
  • クローン病
  • コリノソーマ(Corynosoma)
  • 小腸アニサキス